相続人を知っておくことの大切さ

先日、生命保険のご相談でお見えになったお客様、
現在の保険内容で大丈夫なのかみてほしいとのことでした。

保険証券を確認しながら、
家族関係をお聞きしていくと少し複雑。

子供さんが小さい頃に離婚されてみえるので
お父さんのことはまったく知らないご様子。
その後も一度もお会いされていないとのことでした。

奥様は前夫との間に子供さんがあり
現在は再婚されて養子縁組をされています。

そこで、一つだけ確認をしました。
「もしも前夫が亡くなった場合、
 子供さんは前夫の相続人になりますがご存じですか」

「えっ、そうなの?いやだわ・・・」

「やはり、ご存じないですか。
 戸籍上親子関係なので、
 何かあった時は子供さんに連絡が入りますよ。
 相続人なので、プラスの財産もマイナスの財産も引き継ぐことになります。
 その時になって焦らないように、どうすべきなのかを考えておいた方が
 いいと思います。子供さんにもお話しされた方がいいですね。」

「相続人の確定」

相続の相談の時には、
まず、一番最初にお聞きする項目です。

これを間違えると、まったく意味のなさない相続対策に
なってしまいます。

でも、誰でも話たくない過去はあります。
でも、嫌な部分にもお聞きしないといけないことかあります。

私も、こういった部分に入るためには
いかに信用していただけるかなので
精一杯、お客様に寄り添う気持ちを忘れず
いつも信頼され、頼れる相談役になれるよう日々精進しております。


  

この記事を書いた人

古川才智英

中日本自動車短期大学自動車工学科卒業後、某トヨタ系ディーラーに入社し30年間勤務後退社。その後個人事業で自動車販売修理業を始めるが、父の闘病、余命宣告、”死”を目の前に感じた。そして土壇場で焦りながら相続対策をしたことをキッカケに相続業界へ足を踏み入れることになる。郡上市出身、岐阜市在住。