生前整理とフランス文学

「今から始めよう相続対策、  
 まさかは突然やってくる!」
ぎふ相続診断士事務所の
        古川です。

現在、相続コンサルさせていただいているクライアントの女性が
先日、90歳になられました。

お誕生日、おめでとうございます!


生前整理のヒアリングを、
念入りにさせていただいてる最中です。

書道の先生を、何十年も続けていらっしゃって、
90歳になられる現在も生徒さんがいらしゃっいます。
週に一度、教室も開催して見えます。

生涯独身でいらっしゃた先生、若い頃から
海外旅行が大好きで、ヨーロッパやロシアなどへ
頻繁に行かれていたそうです。

私はあまり美術はわからないのですが、
1階の応接室の本棚には、
素晴らしい美術画集がいっぱいに入っています。
どれもこれも海外での思い出の本。


画集自体大きいので、今は本棚から出すこともないそうですが
購入した時のエピソードや想いを熱く語られます。

2階のお部屋の本棚にもたくさんの本。
こちらには、フランス文学の本がずらりと。

すごくロマンチックなお話を、
尽きることなく先生はお話しされます。
まるで、少女のような目つきでお話しされるんです。

本当にロマンチックな人なんだと
あらためて感じました。

一回目のヒアリングでは、かなりの本が
処分対象の候補で挙げられていましたが、

少し間をおいた2回目のヒアリングでは先日の反動なのか、

「お友達が欲しがるかもしれないので、
  整理するのを少し待ってもらえますか」

と言われましたので、

「もちろん大丈夫です」とお答えしました。

今まで人生を共にした書物たち。
簡単にお別れできるはずはないですよね。

お片付け業の方と一緒にコンサルに入っていますが
迷われることはしょっちゅうあるそうです。

行ったり来たりしながら段々とさよならできるそうです。

まだ終活は始まったばかり。

慎重に、丁寧に、でもある時はスピード感を持って
クライアント自身が、納得のいく終活ができるよう
サポートしていきたいと思いました。



この記事を書いた人

古川才智英

「相続のこと誰に相談したらいいかわからない」「何から始めたらいいのかわからない」という相続の準備や手続きがわからなくて悩んでいる人のために、自分自身が相続を体験し、大変な思いをしてきたことや学んできたことを活かして、今、相続を考えいる方や悩んでいる方のお力になり問題の解決が出来れば思い、この仕事を始めました。