「墓じまい」をしたいんです。

先日の相続相談の方から聞いた言葉。
最近私が受ける相続相談の中でも、
これはけっこうお話の中に出てきます。

「墓じまい」をしたい。
そんな時は、いつもこのことを聞いています。
『なぜそう思われたのですか?』

『お墓を守ってくれる人が近くにいない』
『子供たちに迷惑をかけたくない』

お墓を、そんなことでしまっちゃって、いいんですか???

そう思いませんか?
今の「私」がいるのは、父母がいたから。
父母がいるのは祖父母がいるから。
祖父母がいるのは、曽祖父母がいたからです。

子孫のために一生懸命生き抜いてきた先祖が
いたから今があるのだと思います。

先祖に感謝をすることを忘れないために
お墓はあるような気がします。
それをずっと先祖は守ってきたんだと思います。
それを今、勝手に無くしちゃっていいんですか?
とお聞きします。

「墓じまい」ではなく、今の家のお近くに
引っ越すこともできるのではないですか。
そんなことをお話しします。

お墓は先祖に感謝を伝える心の拠り所だと思います。

何か、あまりにも簡単に
お墓を無くしてしまうことが
当たり前のように思われています。

無くしてしまったものはもう帰ってきません。
少し踏みとどまって考えてみませんか。


この記事を書いた人

古川才智英

中日本自動車短期大学自動車工学科卒業後、某トヨタ系ディーラーに入社し30年間勤務後退社。その後個人事業で自動車販売修理業を始めるが、父の闘病、余命宣告、”死”を目の前に感じた。そして土壇場で焦りながら相続対策をしたことをキッカケに相続業界へ足を踏み入れることになる。郡上市出身、岐阜市在住。